昭帝(読み)しょうてい(英語表記)Zhāo dì

改訂新版 世界大百科事典 「昭帝」の意味・わかりやすい解説

昭帝 (しょうてい)
Zhāo dì
生没年:前94-前74

中国,前8代の皇帝劉弗陵。在位,前87-前74年。武帝の少子(第6子)。8歳で即位し,外戚の霍光(かくこう)が武帝の遺詔を受けて補佐した。武帝の外征により国家財政の窮乏人民疲弊を招いたので,賦役を軽減して民力の回復を図った。とりわけ,民間から賢良文学の士を挙げて,御史大夫の桑弘羊と塩鉄や酒酤(しゆこ)の専売制度および平準均輸法の当否を議論させ,酒酤の専売を廃止した(《塩鉄論》)。北辺には屯田を設けて民などを徙(うつ)し,匈奴烏桓(うがん)の防備に当たらせた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android