はる‐さめ【春雨】
[1] 〘名〙
② 緑豆
(りょくとう)の
澱粉からとった、
透明、線状の
食品。まめそうめん。
しゅん‐う【春雨】
※文華秀麗集(818)上・江楼春望応製一首〈小野岑守〉「春雨濛濛江楼黒。悠悠雲樹尽微茫」 〔夏侯湛‐愍桐賦〕
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春雨
はるさめ
凍めんともいう。じゃがいもまたはさつまいものデンプンを糊状にし,0.8~0.9mmの細い穴から熱湯中に線状に押出し一定の長さに切断後冷凍室で凍らせたのち冷水中で溶かし,天日で乾燥させた食品。凍り豆腐や寒天と同様に凍結を巧みに利用した伝統的食品であり,類似のものに唐めん,豆めんがある。
春雨
はるさめ
小唄,端唄,うた沢の曲名。『鶯宿梅 (おうしゅくばい) 』ともいう。柴田花守作詞,長崎丸山の遊女の作曲といい,嘉永 (1848~54) 頃江戸で流行した。ほかにも「春雨」という歌い出しの小唄が数種ある。
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はるさめ【春雨】
沖縄の泡盛。酒名は、「春」は希望、「雨」は恵みの意味を込めて命名。酒質の違いにより「ゴールド」「カリー」「ラメ」「ブルー」などの銘柄を展開。古酒もある。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%、30%、43%。蔵元の「宮里酒造所」は昭和21年(1946)創業。所在地は那覇市字小禄。
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デジタル大辞泉
「春雨」の意味・読み・例文・類語
はるさめ【春雨】[作品名]
端唄・うた沢節。柴田花守作詞。長崎丸山の遊女の作曲と伝える。嘉永年間(1848~1854)江戸で流行した。
日本画家、下村観山の作品。絹本着色による六曲一双の屏風。橋の欄干を真横から見た構図で、蛇の目傘を差した女性たちの姿を描く。大正5年(1916)制作。再興第3回院展の出品作。
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春雨【はるさめ】
デンプンから作った麺(めん)状の食品。本来は青ダイズから作るが,最近は芋デンプンから作ったものがほとんど。元来は中国の食品。よく粘ったデンプンを細い穴から熱湯中に押し出して凝固させ,冷水で洗い,天日で干す。熱湯に入れ軽くゆで戻し,酢の物,いため物に用いる。
春雨【はるさめ】
端唄,うた沢の曲名。長崎の遊女の作曲と伝える。幕末に江戸で流行した曲で,梅と鶯(うぐいす)を二人にたとえて歌ったもの。別名は鶯宿梅。
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春雨
空知英秋の漫画、および同作を原作とするアニメ「銀魂」に登場する架空の犯罪組織。宇宙人である天人(あまんと)が組織する宇宙海賊団。
春雨
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はるさめ【春雨】
中国料理で用いられる,デンプンだけを原料としてつくった細い半透明の麵状の食品。中国では細いものを粉糸,太いものを粉条という。春雨の呼称がいつごろから行われているかははっきりしないが,明治末期の料理書《実用家庭支那料理法》(奥村繁次郎,1912)には春雨の語はなく,〈粉糸(そうめん)〉〈支那ぞうめん〉などと記してあるところから,おそらくこれ以降であろう。作り方はビーフン(米粉)に似ており,まず緑豆の粉をこねて底部に多数の孔をあけた筒の上部から入れ,底部の孔から沸騰している熱湯の中に線状に流しこむ。
はるさめ【春雨】
端唄およびうた沢の曲名。別名《鶯宿梅(おうしゆくばい)》。嘉永年間(1848‐54)にはすでに江戸で端唄として流行していたが,起源はもっと古く上方系で,作詞は柴田花守,長崎の丸山の遊女の作曲と伝えられる。〈春雨にしっぽり濡るるうぐいすの〉という歌い出しが曲名となった。うた沢でもその成立当初から歌われており,歌詞は端唄と共通である。なお,ほかに長唄,地歌,小唄にも同名の曲がある。【長尾 一雄】
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普及版 字通
「春雨」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の春雨の言及
【中国料理】より
…蒸すかゆでたものと生野菜を切りそろえて盛り合わせ,調味料であえる。〈涼拌三糸〉(せん切り肉と野菜,春雨などのあえもの)。 焼鍋でいためたあと,調味料を入れて汁がなくなるまで煮つめる。…
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