春機発動期(読み)しゅんきはつどうき(英語表記)puberty

翻訳|puberty

精選版 日本国語大辞典 「春機発動期」の意味・読み・例文・類語

しゅんきはつどう‐き【春機発動期】

〘名〙 =ししゅんき(思春期)〔医語類聚(1872)〕

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デジタル大辞泉 「春機発動期」の意味・読み・例文・類語

しゅんき‐はつどうき【春機発動期】

思春期ししゅんき

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改訂新版 世界大百科事典 「春機発動期」の意味・わかりやすい解説

春機発動期 (しゅんきはつどうき)
puberty

動物の生殖腺性腺)が成熟し,二次性徴が発現しはじめ,生殖可能になる生活史上の時期をさし,哺乳類に対してとくに用いる。ヒトでは思春期ともいう。たとえば,ヒトの場合,男性では急速な成長,恥毛や顔にひげの出現,声が低く太くなり,精神面での変化がともなう。女性では胸部が発達,恥毛の出現,腰まわりの増加,月経周期の開始などがみられる。他の脊椎動物でも性に関連した種々の徴候性徴)が現れる。この時期の到来は,体の自発的な成熟だけでなく,栄養や温度や日照時間などの外的環境条件の影響も受け,視床下部を中心とした,性中枢が成熟にともなって活動を開始することによる。この刺激が脳下垂体に伝達され生殖腺刺激ホルモンの分泌増加を促す。雄では精巣発育と精子形成が促され,雄性ホルモンの分泌が増す。雌でも卵巣において濾胞と卵細胞の成熟が促され,発情ホルモンの分泌が増す。これらの性ホルモンにより,両性とも生殖腺付属器官や外部生殖器の発達が促され,性的行動が増し,雄では闘争行動も増す。雌では発情周期が発現する。ネズミの雄では35日齢前後で精巣(睾丸)が下降して精子形成が始まる。雌では40日齢前後に腟が開き,4~5日周期で脳下垂体前葉から生殖腺刺激ホルモン(とくに黄体形成ホルモン)が大量に放出され,排卵が誘発されて,妊娠可能になる。
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