春日部桐箱(読み)かすかべきりばこ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「春日部桐箱」の解説

春日部桐箱[木工]
かすかべきりばこ

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
春日部市で製作されている。江戸時代初期の寛永年間(1624年〜1644年)、日光東照宮造営に携わった工匠春日部にとどまり、桐の残材を使って小物類をつくったことに始まる。木目が美しく光沢もあり優雅な風情を醸し出す春日部桐箱は、約300年の歴史と伝統を誇る。桐材は、軽くて燃えにくく湿気に強いため、各種容器用の小箱などに加工されてきた。桐枕や整理箱をはじめ、文箱などのインテリア小物など幅広く愛用されている。埼玉県伝統的手工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「春日部桐箱」の解説

春日部桐箱

埼玉県春日部市、越谷市などで生産される桐箱。江戸時代、日光東照宮造営のために集められた職人たちが春日部に住みつき、桐の残材で小物類を作り始めたことが起源と伝わる。

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