春日井 新一郎（読み）カスガイ シンイチロウ

20世紀日本人名事典

春日井 新一郎
カスガイ シンイチロウ

昭和期の肥料学者 元・東京大学教授;元・(財)肥料研究所所長。

生年

明治25(1892)年1月2日

没年

昭和27(1952)年6月3日

出生地

東京市

学歴〔年〕

東京帝大農科大学農芸化学科〔大正7年〕卒

学位〔年〕

農学博士〔昭和14年〕

経歴

東大副手、講師、農商務省技手(兼任)を経て大正12年東大農学部助教授となった。昭和12年ドイツに留学し2年間肥料学を研究、14年「水耕法に関する研究」で農学博士、同年教授となった。20年財団法人肥料研究所新設で所長兼任。同年から5年間、日本土壌肥料学会会長、27年東大退官。水耕法研究のほか稲の水耕栽培により、その無機栄養を明らかにし、水田施肥の諸問題を解決した。また燐酸肥料、特に熔成苦土燐肥の開発で知られる。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）