春慶焼(読み)しゅんけいやき

精選版 日本国語大辞典 「春慶焼」の意味・読み・例文・類語

しゅんけい‐やき【春慶焼】

〘名〙 陶器一種尾張国愛知県瀬戸の陶業の祖、加藤景正が、晩年春慶と号してのち作った茶入れ類をいう。二代藤四郎基通も剃髪して春慶と称したが、作には別に藤四郎春慶の名がある。春慶。
松屋会記‐久重茶会記・寛永一四年(1637)一〇月五日「春慶焼と御申候、いかにもいかにも薬かわき、ふゆかんのやう也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「春慶焼」の意味・読み・例文・類語

しゅんけい‐やき【春慶焼】

茶褐色素地きじ黄色うわぐすりをまだらにかけて焼いた陶器。法号を春慶と称した加藤景正かとうかげまさ創始と伝える。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android