精選版 日本国語大辞典 「明鏡」の意味・読み・例文・類語
めい‐けい【明鏡】
① =めいきょう(明鏡)
② (形動) はっきりしていてくもりのないこと。事柄があきらかであること。また、文書などに明瞭に記録されていること。また、そのさま。明亀(めいき)。
※兵範記‐仁安三年(1168)八月三日「件官符、正符加レ判、内案注名如レ常、而主基方右少弁重方正符内案共注名、是寛治例、記録明鏡由所レ称也」
※中右記‐天永二年(1111)一一月五日「戌刻大蔵卿大江匡房卿薨〈略〉才智過レ人、文章勝レ他、誠是天下明鏡也」
④ すぐれた方法、技術。典拠になしうる証本。
※実隆公記‐長享三年(1489)三月八日「依二左相府閣下厳命一先年所レ染二愚筆一也、雖二鳥跡狼籍一於二写本一者可レ謂二明鏡一」
みょう‐きょう ミャウキャウ【明鏡】
〘名〙
※往生要集(984‐985)大文二「六道衆生之心、如二明鏡所見像一」
② すぐれた手本。明らかな指針。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「モロモロノ シュッケノ コウタイノ miǒqiǒto(ミャウキャウト) サダメラレ タマエバ」
めい‐きょう ‥キャウ【明鏡】
〘名〙 くもりのない、よく映る鏡。めいけい。みょうきょう。〔文明本節用集(室町中)〕
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