精選版 日本国語大辞典 「明覚」の意味・読み・例文・類語
みょうがく ミャウガク【明覚】
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平安末期の天台宗学僧。音韻学・悉曇(しったん)学の研究者。「みょうがく」ともいう。温泉房あるいは唯心(ゆいしん)房と号す。若年に比叡(ひえい)山で研学を積み、後年加賀国(石川県)温泉寺に住して数多くの著作を残し、後世に大きな影響を与えた。『反音作法』『梵字(ぼんじ)形音義』『悉曇要訣(ようけつ)』『悉曇大抵』『悉曇秘』などが代表著作であるが、ほかに平安時代の呉音研究に重要な意味をもつ『九条家本法華経(ほっけきょう)音』も彼の原撰(げんせん)である可能性が強い。その学問の特徴は五十音図を基調にして字音・悉曇を考究した点にあるといえる。
[沼本克明 2018年10月19日]
『馬渕和夫著『日本韻学史の研究』全3巻(1962~1965・日本学術振興会/増訂版・1984・臨川書店)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…平安時代の僧,明覚(みようがく)の著。4巻。…
※「明覚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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