明律国字解(読み)みんりつこくじかい

改訂新版 世界大百科事典 「明律国字解」の意味・わかりやすい解説

明律国字解 (みんりつこくじかい)

中国,明代の基本法典を日本語で解説した書。荻生徂徠(おぎゆうそらい)の著。16巻。江戸時代,将軍吉宗のころ中国法制の研究が盛んに行われ,明律の解説書も,紀州榊原篁洲(さかきばらこうしゆう)《大明律例諺解》30巻,同じく紀藩の高瀬学山《大明律例詳解》30巻など,数種あらわれたが,徂徠のこの書がもっとも普及した。版本には四文楼本と拙修斎叢書本の2種があり,自筆本も現存しており,いずれも明律(30巻)と〈問刑条例〉との訳解を収めている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android