明・空(読み)あき

精選版 日本国語大辞典 「明・空」の意味・読み・例文・類語

あき【明・空】

〘名〙 (動詞「あく(明)」の連用形名詞化)
① 物がつまっていないで、空間のできているところ。あいた所。すきま。空白。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「大一郎君の死去伯父の心(むね)にあけた其欠陥(アキ)を」
② (中にはいっていたものがなくなることから) 使っていないこと。からであること。また、そのもの。多く容器や家、部屋、席などについていう。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「徳利(とっくり)のお明(アキ)はござりませんかな」
官職地位などに欠員ができること。
④ 使う予定のない時間。ひま。
親元日記‐文明一三年(1481)二月二五日「彼岸あきに昨日可御進上之処」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石一一生徒の時間に明きが出来て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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