昌平(読み)しょうへい

精選版 日本国語大辞典 「昌平」の意味・読み・例文・類語

しょう‐へい シャウ‥【昌平】

[1] 国運が盛んで、世の中が平和なこと。太平。泰平
蘭学階梯(1783)上「昌平日久しく、民干戈(かんか)を見ざること殆んど二百年」
[2]
[二] 中国、山東省南西部の曲阜県の郷の名。孔子生地

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デジタル大辞泉 「昌平」の意味・読み・例文・類語

しょう‐へい〔シヤウ‐〕【×昌平】

国家勢いが盛んで、世の中が平和なこと。太平。昇平
[類語]平和和平太平安寧静寧ピース

しょうへい【昌平】[地名]

中国山東省曲阜県の郷の名。孔子の生地。東京湯島の孔子廟こうしびょうがある昌平坂の名はこれに由来する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「昌平」の意味・わかりやすい解説

昌平
しょうへい / チャンピン

中国の首都北京(ペキン)市の市轄区。同市の北西部に位置し、温楡河(おんゆが)の上流域を占める。人口190万8000(2014)。京包線(北京―パオトウ)に沿い、北部は丘陵、南部は平原となっている。明(みん)の皇帝陵の十三陵があり、沙河(さが)をせき止めて十三陵ダムが建設されている。小麦、トウモロコシのほかリンゴ、クルミ、クリ、カキナシアンズなど果物の産地である。区の北西端に観光地として有名な居庸関(きょようかん)がある。

 なお、1987年には居庸関が「万里長城」の構成資産として、2003年には十三陵が「明・清(しん)王朝の皇帝陵墓群」の構成資産として、それぞれ世界遺産の文化遺産に登録されている(世界文化遺産)。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]


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普及版 字通 「昌平」の読み・字形・画数・意味

【昌平】しようへい

太平。

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