早稲・中稲・晩稲(読み)わせ・なかて・おくて

山川 日本史小辞典 改訂新版 「早稲・中稲・晩稲」の解説

早稲・中稲・晩稲
わせ・なかて・おくて

稲の生育する熟期の長短に応じて分類した品種近世には稲の品種を稲種・苗草・稲毛などとよび,農民の経験にもとづく優良種籾(たねもみ)の選抜によって品種改良が著しく進展人名地名・寺社名をつけた多くの品種が登場した。早稲・中稲・晩稲という品種分化は,数種類の種籾を組み合わせて災害の危険分散をはかったり,水田に早稲の後作として麦・菜種などを栽培したり,農作業のピーク時を緩和したりするなど,多方面にわたる技術改善に寄与した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「早稲・中稲・晩稲」の解説

早稲・中稲・晩稲
わせ・なかて・おくて

稲の品種の区別
収穫時期の差による名称奈良時代に,早稲・晩稲がうまれ,平安時代に中稲ができた。

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