旧鹿児島紡績所技師館(読み)きゅうかごしまぼうせきじょぎしかん

百科事典マイペディア 「旧鹿児島紡績所技師館」の意味・わかりやすい解説

旧鹿児島紡績所技師館【きゅうかごしまぼうせきじょぎしかん】

鹿児島県鹿児島市,旧集成館西側に残る洋風建築物,〈異人館〉とも。集成館の紡績工場建設の折,指導者のイギリス人技師の宿泊所として1867年に建てられた。幕末の洋風建築黎明期のもので,外観洋館だが,内部は日本建築で和洋折衷構造が特徴である。1884年に一度は鹿児島城跡に移築され高等学校校舎として使用されたが,1936年この地に復している。第2次世界大戦後は進駐軍が接収,1951年に返還された。2015年,〈明治日本の産業革命遺産 製鉄製鋼造船石炭産業〉の構成資産の1つとして世界文化遺産に登録。→鹿児島藩

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デジタル大辞泉プラス 「旧鹿児島紡績所技師館」の解説

旧鹿児島紡績所技師館

鹿児島県鹿児島市にある施設。1867年建築。日本初の洋式紡績工場で働くイギリス人技師のための宿舎。国指定重要文化財。また「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつとして、世界文化遺産に登録されている。

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