日次(読み)ひつぎ

精選版 日本国語大辞典 「日次」の意味・読み・例文・類語

ひ‐つぎ【日次】

〘名〙
① 日ごと。毎日。また、日々のこと。ひなみ。
※観智院本三宝絵(984)上「日次きに用ざる事は一日に一つには不過ず」
② 日ごとに供進する物。
※兼盛集(990頃)「万代をもちぞさかえむあふみなるおものの浜のあまのひつぎは」
日柄。その日の吉凶天候など。ひなみ。
※成尋母集(1073頃)「猶けふわたり給へ。日つきもあしければ」

ひ‐ついで【日次】

〘名〙 暦の上での日の吉凶。日どり。日がら。日なみ。
源氏(1001‐14頃)藤袴御服も、この月には脱がせ給へきを、日ついてなん、よろしからざりける」

にち‐じ【日次】

〘名〙 日どり。ひなみ。〔北斉五郊楽歌‐黒帝高明楽〕

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デジタル大辞泉 「日次」の意味・読み・例文・類語

ひ‐つぎ【日次】

毎日。日ごと。また、日々のこと。
「吹き渡す比良吹雪の寒くとも―の御狩せでやまめやは」〈堀河百首
毎日奉る貢ぎ物
「朝まだき桐生きりふの岡に立つきじは千代の―の始めなりけり」〈拾遺・賀〉
日がら。日ついで。
「なほ今日わたり給へ。―もあしければ」〈成尋母集詞書

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普及版 字通 「日次」の読み・字形・画数・意味

【日次】にちじ

日なみ。

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