日本鉄道労働組合連合会(読み)にほんてつどうろうどうくみあいれんごうかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本鉄道労働組合連合会」の意味・わかりやすい解説

日本鉄道労働組合連合会
にほんてつどうろうどうくみあいれんごうかい

日本国有鉄道国鉄)の分割・民営化によって発足したJR各社の労働者を組合員とする労働組合。略称JR連合。組合員数7万6000人(2011年3月)。日本労働組合総連合会(連合)加盟組合。1987年(昭和62)4月のJR各社の発足に先立って国鉄労働組合国労)から組織分裂した労働者は、1987年2月には日本鉄道産業労働組合総連合(鉄産総連)を結成していた。JR各社発足後、鉄産総連は当時JR内最大組織であった全日本鉄道労働組合総連合会JR総連)から分離した東海旅客鉄道労働組合(JR東海労組)・西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)・九州旅客鉄道労働組合(JR九州労組)・四国旅客鉄道労働組合(JR四国労組)などと組織統合を進めた。1992年(平成4)5月17日、鉄産総連が組織を解散し、翌18日にはJR総連から分離したグループと旧鉄産総連グループでJR連合が結成された。なお、旧鉄産総連系の北海道旅客鉄道労働組合(JR北海道労組)・東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)・日本貨物鉄道労働組合(JR貨物労組)はそのままJR総連に合流した。

 2011年3月時点で、JR内のおもな組合は、国労(組合員数1万3500人)、JR連合(同7万6000人)、JR総連(同6万4000人)となっており、旧全国鉄動力車労働組合(全動労)は、1999年9月に発足した、全国労働組合総連合加盟の全日本建設交運一般労働組合(建交労)に合流した。

[川崎忠文・早川征一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日本鉄道労働組合連合会の言及

【JR連合】より

…正称は日本鉄道労働組合連合会。連合の加盟組合。…

※「日本鉄道労働組合連合会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android