日本平
にほんだいら
静岡県中部、静岡市にある有度山(うどやま)(307メートル)山頂平坦(へいたん)地をさす。東海地方に連続する洪積台地の一つで、安倍(あべ)川によって形成された静岡清水平野が隆起した台地。南側は急傾斜の海食崖(がい)の地形で、有度浜から駿河(するが)湾に面し、崖下は石垣イチゴの産地である。東側も急斜面で清水港に面するが、北と西側は緩やかな斜面で、茶園、ミカン園が広がる。富士山、駿河湾、伊豆半島を一望のもとに収める優れた展望台として知られ、1950年(昭和25)日本観光地百選で第1位になり、1959年に国の名勝に指定され、また県立自然公園にもなっている。東部には日本平スタジアムをもつ清水日本平運動公園、西部には日本平動物園を中心にした池田山自然公園がある。徳川家康ゆかりの久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)との間はロープウェーで結ばれている。
[北川光雄]
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日本平【にほんだいら】
静岡県静岡・旧清水市境をなす有度(うど)山塊の山頂。標高307m。山塊は洪積世の泥層や安倍川砂礫(されき)層が隆起したもので,半円形をなし,南側は駿河湾に迫る急崖。富士山,三保松原などの展望がよく,久能山からロープウェー,静岡・清水からバスがある。中腹から山麓にかけて石垣イチゴ,茶,ミカンが栽培される。
→関連項目清水[市]
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にほん‐だいら ‥だひら【日本平】
静岡市
南部、有度
(うど)山山頂付近一帯の
呼称。富士山の展望にすぐれた
景勝地。
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デジタル大辞泉
「日本平」の意味・読み・例文・類語
にほん‐だいら〔‐だひら〕【日本平】
静岡市にある有度山の平坦な山上。観光地。富士山展望の景勝地。
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にほんだいら【日本平】
静岡県中部,静岡市と清水市の境界部にある有度山(うどやま)丘陵頂上付近の平たん地。有度山丘陵は,旧安倍川の堆積作用による扇状地が隆起してできた洪積台地で,厚い砂礫層からなり,最高峰の有度山は標高308m,南部には久能山(216m)がある。日本平は,富士山,三保ノ松原,赤石山脈などの眺望にめぐまれた観光地で,1951年に日本平県立自然公園となり,59年には国の名勝に指定された。地名は北麓の静岡市草薙(くさなぎ)に残る日本武尊の伝説にちなむといわれる。
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