日本勧業銀行[株](読み)にほんかんぎょうぎんこう

百科事典マイペディア 「日本勧業銀行[株]」の意味・わかりやすい解説

日本勧業銀行[株]【にほんかんぎょうぎんこう】

特殊銀行の一つ。1897年〈日本勧業銀行法〉に基づいて設立。農工業への長期資金供給を目的としたが,1902年の日本興業銀行の設立以降農業への傾斜を深め,農業金融政策の担当機関に変容。1921−1944年,〈勧農合併法〉に基づき全国の農工銀行合併。1945年10月,政府の第1回宝くじを発行。債券発行で資金調達し,不動産抵当貸付を主としたが,終戦後の農地改革によりそれが困難になり,1950年に普通銀行に転換。1952年〈長期信用銀行法〉施行に伴い,債券発行を停止。1971年第一銀行と合併し,第一勧業銀行になる。
→関連項目宝くじ(籤)電気化学工業[株]日本長期信用銀行[株]馬場【えい】一

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