日本のおもな植物園(読み)にほんのおもなしょくぶつえん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本のおもな植物園」の意味・わかりやすい解説

日本のおもな植物園
にほんのおもなしょくぶつえん

○:名称・面積(動植物園については総面積)などは、各植物園のホームページや『全国博物館総覧』ほかによる。正式名称に「独立行政法人」「国立研究開発法人」「国立大学法人」が含まれる場合はそれを省略して示した。


帯広市野草園
〔読み〕おびひろしやそうえん
〔所在地〕北海道帯広市緑ヶ丘2
〔開園年〕1958
〔面積〕4.4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕十勝平野に自生している野草樹木82科375余種を有する教育的植物園であり、市民の散策地でもある。


中野植物園
〔読み〕なかのしょくぶつえん
〔所在地〕北海道小樽市清水町26-30
〔開園年〕1908
〔面積〕5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕エゾヤマザクラ、ツツジ、イタヤカエデなど約80種の樹木がある私設の植物園。昆虫・鳥類の種類が多く北海道の環境緑地保護地区となっている。


北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園
〔読み〕ほっかいどうだいがくほっぽうせいぶつけんふぃーるどかがくせんたーしょくぶつえん
〔所在地〕北海道札幌市中央区北三条西8丁目
〔開園年〕1886
〔面積〕13.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕札幌農学校の教育研究用樹木・灌木(かんぼく)園が前身。札幌市のほぼ中心部に位置し、園内の地形は自然のままで、石狩平野のおもかげを残す自然林を中心に各種標本園を配している。大学研究施設として教育・研究に利用され、一般市民にも公開されている。栽培種類数は約4000種。


東北大学植物園八甲田山分園
〔読み〕とうほくだいがくしょくぶつえんはっこうださんぶんえん
〔所在地〕青森県青森市荒川南荒川山1-1
〔開設年〕1929
〔面積〕7.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕山地帯上部(標高900メートル)に位置する山岳自然植物園。園内には、高山植物・湿地植物を中心に約350種の植物が自生している。


岩手大学農学部附属植物園
〔読み〕いわてだいがくのうがくぶふぞくしょくぶつえん
〔所在地〕岩手県盛岡市上田3-18-8
〔開園年〕1974
〔面積〕4.9ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1905年開園の旧盛岡高等農林学校植物園を基礎に開設。樹齢80年内外の樹木見本園が中心。国内外の約140科800余種を植栽。ほかに水生植物展示圃、暖・熱帯植物展示温室などがある。


秋保大滝植物園
〔読み〕あきうおおたきしょくぶつえん
〔所在地〕宮城県仙台市太白区秋保町馬場字大滝5
〔開園年〕1988
〔面積〕5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕宮城県内の山地や山麓の草木を中心に約200種、1万5000本の植物を植栽。四季の自然観察の場として適する。


仙台市野草園
〔読み〕せんだいしやそうえん
〔所在地〕宮城県仙台市太白区茂ヶ崎2-1-1
〔開園年〕1954
〔面積〕9.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕市民の植物に関する知識の普及を目的に、身近な野生植物を中心に約1200種を植栽・展示。


東北大学植物園
〔読み〕とうほくだいがくしょくぶつえん
〔所在地〕宮城県仙台市青葉区川内12-2
〔開園年〕1958
〔面積〕52ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕温帯常緑針葉樹林であるモミ林の北限地帯の自然林で、動物相も多く、都市内の森林として貴重な植物園である。ヤナギ科植物の系統保存を行い、190種1000株を植栽。


鳴子熱帯植物園(2011年閉園)
〔読み〕なるごねったいしょくぶつえん
〔所在地〕宮城県大崎市鳴子温泉星沼15
〔開園年〕1959
〔面積〕2.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕温泉熱を利用した植物園。熱帯・亜熱帯植物、熱帯果樹類を500種、サボテン・多肉植物類700種を栽培。


能代エナジアムパーク
〔読み〕のしろえなじあむぱーく
〔所在地〕秋田県能代市大森山1-6
〔開園年〕1993
〔面積〕3.8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕東北電力能代火力発電所に附属し、その廃熱を利用した熱帯植物園。約460種類、3300本の熱帯植物がある。


山形市野草園
〔読み〕やまがたしやそうえん
〔所在地〕山形県山形市神尾832-3
〔開園年〕1993
〔面積〕26.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕山形市制100周年記念事業として開園。東北地方に見られる樹木・野草を植栽。ミズバショウザゼンソウセンダイハギベニバナヤマシャクヤクなどが見られる。


茨城県植物園
〔読み〕いばらきけんしょくぶつえん
〔所在地〕茨城県那珂市戸4589
〔開園年〕1981
〔面積〕12ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕カエデ園、バラ園、ボタン園などのほか、沈床園、岩石園があり、約600種、約5万本を植栽。園内には熱帯植物館(約240種、2万3000本)、きのこ博士館、森のカルチャーセンター、鳥獣センターがある。


国立科学博物館筑波実験植物園
〔読み〕こくりつかがくはくぶつかんつくばじっけんしょくぶつえん
〔所在地〕茨城県つくば市天久保4-1-1
〔開園年〕1983
〔面積〕14ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕筑波(つくば)学園都市建設の一環としてつくられた実験植物園。12区画・温室に山地草原・砂礫(されき)・岩礫地の植物、湿地・水辺・水中植物や各種熱帯植物を植えている。


東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園(日光植物園)
〔読み〕とうきょうだいがくだいがくいんりがくけいけんきゅうかふぞくしょくぶつえんにっこうぶんえん にっこうしょくぶつえん
〔所在地〕栃木県日光市花石町1842
〔開園年〕1902
〔面積〕10.7ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕高山植物の研究、植物学実習を目的に日光東照宮付近に設立。1911年現在地に移る。おもに温帯から亜寒帯までの植物を植栽。自生および植栽する植物数2200種。


高崎市染料植物園
〔読み〕たかさきしせんりょうしょくぶつえん
〔所在地〕群馬県高崎市寺尾町2302-11
〔開園年〕1994
〔面積〕8.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕伝統的な染料植物約160種1万7000本植栽。温室には、沖縄やアジア南部で使用される染料植物を観察することができる。


川口市立グリーンセンター
〔読み〕かわぐちしりつぐりーんせんたー
〔所在地〕埼玉県川口市新井宿700
〔開園年〕1967
〔面積〕15.7ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕江戸時代から植木栽培で知られる安行(あんぎょう)地区の植木と神根地区の枝物とを背景に、農業振興、憩いの広場などを目的に開園。大温室、モデル庭園などがあり、埼玉県花のケヤキをはじめ、1388種を植栽。


城西国際大学薬草園(大多喜町薬草園)(2015年閉園)
〔読み〕じょうさいこくさいだいがくやくそうえん おおたきまちやくそうえん
〔所在地〕千葉県夷隅郡大多喜町大多喜486
〔開園年〕1987
〔面積〕1.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1987年(昭和62)、千葉県が設立した植物園を元とする。その後、大多喜町に移譲され、城西国際大学薬学部が管理運営を委託されている。約500種の薬用植物を集め、使用目的ごとに区分して植栽。また、生薬標本や薬用植物に関する資料などを備える。


アロハガーデンたてやま
〔読み〕あろはがーでんたてやま
〔所在地〕千葉県館山市藤原1495
〔開設年〕1970
〔面積〕20ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕熱帯・亜熱帯・温帯の各種観花・観葉植物、海浜性植物、県内特産の花弁類を植栽。7000種以上あり、一年中チョウが舞う蝶館・熱帯や亜熱帯の鳥が飛ぶトロピカルバード、ふれあい動物広場などの施設もある。旧、千葉県南房パラダイス。


千葉市花の美術館
〔読み〕ちばしはなのびじゅつかん
〔所在地〕千葉県千葉市美浜区高浜7-2-4
〔開園年〕1996
〔面積〕3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1995年(平成7)、第12回全国都市緑化ちばフェア稲毛会場の施設を利用して開館。300種4000株の熱帯植物のある温室や日本庭園などがある。


板橋区立熱帯環境植物館
〔読み〕いたばしくりつねったいかんきょうしょくぶつかん
〔所在地〕東京都板橋区高島平8-29-2
〔開設年〕1994
〔面積〕0.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕東南アジアの熱帯林の生態を展示し、同時に地球の環境問題を考える施設として建設された。温室と冷室に約300種、1400本の熱帯の植物を展示。


京王フローラルガーデンアンジェ(2021年閉園)
〔読み〕けいおうふろーらるがーでんあんじぇ
〔所在地〕東京都調布市多摩川4-38
〔開設年〕1956
〔面積〕1.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕東京菖蒲苑(のち京王百花苑)が2002年にリニューアルして開園。百花苑の地形を活かした欧風庭園。ローズガーデン、チェリーガーデンなど15のガーデンをもつ。


国分寺万葉植物園
〔読み〕こくぶんじまんようしょくぶつえん
〔所在地〕東京都国分寺市西元町1-13-16
〔開園年〕1963
〔面積〕0.8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕『万葉集』に出ている植物のうち植栽可能な161種のほか、高山植物など700種を植栽。


国立科学博物館附属自然教育園
〔読み〕こくりつかがくはくぶつかんふぞくしぜんきょういくえん
〔所在地〕東京都港区白金台5-21-5
〔開園年〕1949
〔面積〕20ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕約750種の植物が植栽され、武蔵野(むさしの)のおもかげを今日にとどめた自然の林が特徴。


森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園
〔読み〕しんりんけんきゅうせいびきこうしんりんそうごうけんきゅうじょたましんりんかがくえん
〔所在地〕東京都八王子市廿里町1833-81
〔開園年〕1988
〔面積〕56.11ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕森林に関する研究機関として設立。森の科学館、サクラ保存林、樹木園を通年公開。サクラ保存林には約250種1500本、樹木園には国内外の樹木約500種6000本が植えられている。


東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)
〔読み〕とうきょうだいがくだいがくいんりがくけいけんきゅうかふぞくしょくぶつえん こいしかわしょくぶつえん
〔所在地〕東京都文京区白山3-7-1
〔開園年〕1875
〔面積〕16.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕徳川幕府の小石川御薬(おやく)園を前身に、小石川植物園として開園、1877年東京大学附属となり現在に至る。日本、中国、朝鮮半島を含む東アジアの高等植物を中心に収集・栽培しており、園芸品種を除いて樹木約1400種、草本性植物約1500種、熱帯・亜熱帯植物約1100種に達する。「ニュートンのリンゴ」や「メンデルのブドウ」が栽培されているほか、約85万点の標本、約2万冊に及ぶ植物学関連図書が保有されている。


東京都井の頭自然文化園
〔読み〕とうきょうといのかしらしぜんぶんかえん
〔所在地〕東京都武蔵野市御殿山1-17-6
〔開園年〕1942
〔面積〕11.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1917年開園の井の頭恩賜公園の一角に開設。総合自然生態観察園。


東京都神代植物公園
〔読み〕とうきょうとじんだいしょくぶつこうえん
〔所在地〕東京都調布市深大寺(じんだいじ)元町5-31-10
〔開園年〕1961
〔面積〕50.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕ウメ・サクラなど園芸品種の多い花木類を中心に植栽。1960年にロサンゼルス市から寄贈されたバラを中心に造成したバラ園には、約240種のバラが栽培されている。植物資料約4800種、10万点。


東京都薬用植物園
〔読み〕とうきょうとやくようしょくぶつえん
〔所在地〕東京都小平市中島町21-1
〔開園年〕1946
〔面積〕3.1ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1945年(昭和20)、世田谷区用賀に「東京都薬用植物栽培場」を設置、翌年現在地に移転、公開。貴重な遺伝子資源として海外の植物園から薬草の種子を導入して試験検査に役立てるとともに、世界中の薬草や有毒植物を公開している。


東京都夢の島熱帯植物館
〔読み〕とうきょうとゆめのしまねったいしょくぶつかん
〔所在地〕東京都江東区夢の島2-1-2
〔開設年〕1988
〔面積〕2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕ヤシ類、熱帯果樹、小笠原固有種など、おもに熱帯・亜熱帯植物を中心に約3000種を展示。また、映像ホール、情報ギャラリー、イベントホールなどがある。


東京都立大島公園 植物園・椿園
〔読み〕とうきょうとりつおおしまこうえん しょくぶつえんつばきえん
〔所在地〕東京都大島町泉津
〔開園年〕1935
〔面積〕22ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕約450種8700本の椿を植栽する国内最大規模の椿園を中心とする。園内には樹齢800年以上と言い伝えられるオオシマザクラの老木などを含め、自然の樹木が生い茂る。また、日本一広いサル山のワオキツネザルをはじめとした約45種340点の動物を飼育・展示している。


江の島サムエル・コッキング苑
〔読み〕えのしまさむえるこっきんぐえん
〔所在地〕神奈川県藤沢市江の島2-3-28
〔開園年〕1949
〔面積〕1.9ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1885年イギリス人S・コッキングSamuel Cocking(1845―1914)が庭園をつくったのが園の始まりで、その当時収集したクックアローカリア(日本唯一といわれる)、カナリーヤシなどが保存されている。亜熱帯・暖帯性木本植物を中心に植栽する南国的な雰囲気の園である。2003年(平成15)、江の島植物園を再整備し現称へ改めた。


神奈川県立大船フラワーセンター
〔読み〕かながわけんりつおおふなふらわーせんたー
〔所在地〕神奈川県鎌倉市岡本1018
〔開園年〕1962
〔面積〕6.4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕神奈川県農業試験場の跡地を利用し、同試験場で研究・育成したシャクヤクなど観賞植物を中心に約3000種の植物を栽培。観賞植物の品種改良を行うとともに、県内生産者および内外の業者の生産および販売の指導を行っている。旧、神奈川県立フラワーセンター大船植物園。


北里大学薬学部附属薬用植物園
〔読み〕きたさとだいがくやくがくぶふぞくやくようしょくぶつえん
〔所在地〕神奈川県相模原市南区北里1-15-1
〔開園年〕1965
〔面積〕0.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1965年(昭和40)、福島県二本松市の大学実習所内に開設、1972年、相模原キャンパス内に移転。熱帯・亜熱帯の薬用植物を植栽するドーム型温室(愛称相模原ドーム)を中心とし、日本薬局方収載生薬の基原植物など植栽、展示する。


東京農業大学農学部植物園
〔読み〕とうきょうのうぎょうだいがくのうがくぶしょくぶつえん
〔所在地〕神奈川県厚木市船子1737
〔開園年〕1967
〔面積〕18ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕東京農業大学植物園厚木キャンパス内にある植物園。自然生植物98種520余種、有用植物155科1,220余種、造園緑化用樹木を保存・育成。


箱根湿生花園
〔読み〕はこねしっせいかえん
〔所在地〕神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817
〔開園年〕1976
〔面積〕3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕箱根仙石原の湿原の一角にあり、湿原の植物を保護、育成している。湿地帯の植物200種、その他の植物1700種が収集されている。


横浜市こども植物園
〔読み〕よこはましこどもしょくぶつえん
〔所在地〕神奈川県横浜市南区六ツ川3-122
〔開園年〕1979
〔面積〕3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1979年(昭和54)、国際児童年を記念して開園。子どもたちに、植物に接し自然に親しみながら植物に関する知識を深め、緑を守り育てる心を培う。園内には、ニュートンのリンゴの木、メンデルのブドウなどがある。


足柄万葉公園
〔読み〕あしがらまんようこうえん
〔所在地〕神奈川県南足柄市矢倉沢
〔開園年〕1979
〔面積〕10ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕相模(さがみ)(神奈川県)と駿河(するが)(静岡県)の境である足柄峠に位置する自然公園。万葉集に出るネズ、エゴノキ、アセビ等約90種の植物などを植栽してある。


佐渡市立佐渡植物園
〔読み〕さどしりつさどしょくぶつえん
〔所在地〕新潟県佐渡市羽茂飯岡550-6
〔開園年〕1948
〔面積〕6.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕市立植物園。植物分布上、日本列島の縮図的な観を呈する佐渡島の自生種の代表的な植物1300種を植栽。


新潟県立植物園
〔読み〕にいがたけんりつしょくぶつえん
〔所在地〕新潟県新潟市秋葉区金津186
〔開園年〕1998
〔面積〕19.8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕オニバスやオキナグサなど約200種の絶滅危惧植物や、世界有数の規模のツツジ属植物、新潟の特産のボタンやシャクナゲなどの園芸品種を栽培保存。調査研究、教育ばかりでなく花卉産業の振興にも努めている。


安田フラワーガーデン
〔読み〕やすだふらわーがーでん
〔所在地〕新潟県阿賀野市久保1-1
〔開園年〕1992
〔面積〕1ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕熱帯雨林園、熱帯花園、熱帯果樹園の3つの温室から成る。新潟県内では最大規模の55種150本の果樹を展示。ヒスイカズラなどの貴重な花木も見られる。遊園地・サントピアワールドに隣接。


富山県中央植物園
〔読み〕とやまけんちゅうおうしょくぶつえん
〔所在地〕富山県富山市婦中町上轡田42
〔開園年〕1993
〔面積〕24.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕富山県では公園・緑地などをネットワーク化し、県土全体として1つの植物公園の形成をめざす「富山県植物公園構想」を推進している。その中核施設として開設。栽培植物は約4700種98278点。


氷見市海浜植物園
〔読み〕ひみしかいひんしょくぶつえん
〔所在地〕富山県氷見市柳田3583
〔開園年〕1996
〔面積〕6.4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕「富山県植物公園構想」の専門植物園の一つ。日本各地の海浜植物を中心に熱帯・亜熱帯の海浜植物なども植栽、展示。氷見の淡水魚なども飼育、展示している。


越前町立福井総合植物園
〔読み〕えちぜんちょうりつふくいそうごうしょくぶつえん
〔所在地〕福井県越前町朝日17-3-1
〔開園年〕1994
〔面積〕25ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕日本での北限や南限にあたる植物や、多雪地帯に見られる植物を中心に、日本に自生する野生植物と世界各地の植物をあわせて3000種以上見ることができる。押し花作りやウッディークラフトなどの教室も開催している。


戸隠森林植物園
〔読み〕とがくししんりんしょくぶつえん
〔所在地〕長野県長野市戸隠3510-35
〔開園年〕1968
〔面積〕71.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1964年(昭和39)の第15回国土緑化大会および植樹行事を記念して設けられた、戸隠神社奥社近くの自然公園。「モミの木園地」「水芭蕉園」「植物観察園」などの施設がある。


軽井沢町植物園
〔読み〕かるいざわまちしょくぶつえん
〔所在地〕長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1166
〔開園年〕1975
〔面積〕2.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕軽井沢に自生する植物を中心に、約145科、1600種の植物を科別に植栽。町花であるサクラソウは、170品種以上、約4万株を植栽している。


県立養老公園竹類園
〔読み〕けんりつようろうこうえんちくるいえん
〔所在地〕岐阜県養老郡養老町高林1298-2
〔開園年〕1971
〔面積〕40枡(ます)(1枡は12~20平方メートル)
〔植栽植物の種類数や特徴など〕タケの研究家、故坪井伊助愛育のタケ約27種を植栽。


ひるがの湿原植物園
〔読み〕ひるがのしつげんしょくぶつえん
〔所在地〕岐阜県郡上市高鷲町ひるがの4670-3694
〔開園年〕1988
〔面積〕2.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕ひるがの高原湿原を整備したもの。園内には、ワタスゲやキンコウカなどの湿原植物が自生しており、コウホネやヒツジグサなどの植物を移植、保護している。


熱川バナナワニ園
〔読み〕あたがわばななわにえん
〔所在地〕静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
〔開園年〕1958
〔面積〕3.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕温泉熱を利用し熱帯植物を栽培・研究。保有する熱帯植物数は約5000種。併設のワニ園には、16種約140頭を飼育。


伊豆シャボテン動物公園
〔読み〕いずしゃぼてんどうぶつこうえん
〔所在地〕静岡県伊東市富戸1317-13
〔開園年〕1959
〔面積〕15.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕5棟の展示用温室にサボテンなど世界の多肉植物を約1500種展示。約140種類の動物、鳥も暮らす動植物園。旧、伊豆シャボテン公園


はままつフラワーパーク
〔読み〕はままつふらわーぱーく
〔所在地〕静岡県浜松市西区舘山寺町195
〔開設年〕1970
〔面積〕30ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕奥浜名湖の舘山寺温泉を望む起伏に富んだ自然の地形を生かした植物公園。温室も備え、3000種を植栽。


富士竹類植物園
〔読み〕ふじちくるいしょくぶつえん
〔所在地〕静岡県駿東(すんとう)郡長泉(ながいずみ)町南一色885
〔開園年〕1951
〔面積〕4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕世界のタケ、ササ約500種を植栽。研究資料館はタケに関する資料を収集するほか、広範囲なタケの利用について展示。


らんの里堂ヶ島(2013年閉園)
〔読み〕らんのさとどうがしま
〔所在地〕静岡県賀茂(かも)郡西伊豆町仁科2848-1
〔開園年〕1989
〔面積〕8万9500ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕大小9棟の建物と展望台などからなる。400属、8400種のランが集められ、開花した鉢が常時5000鉢以上展示される。


豊橋総合動植物公園
〔読み〕とよはしそうごうどうしょくぶつこうえん
〔所在地〕愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238
〔開園年〕1996
〔面積〕39.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕動物園、植物園、自然史博物館、遊園地の複合施設。亜熱帯植物を栽培、展示する温室、沈床花壇などがある。


名古屋市農業文化園
〔読み〕なごやしのうぎょうぶんかえん
〔所在地〕愛知県名古屋市港区春田野2-3204
〔開園年〕1989
〔面積〕2.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕名古屋市南西部の戸田川下流の緑地(戸田川緑地)に隣接し、四季の草花、洋ラン、熱帯植物などを栽培、展示している。花壇用草花の新しい生産方法の指導なども行う。


名古屋市東山動植物園
〔読み〕なごやしひがしやまどうしょくぶつえん
〔所在地〕愛知県名古屋市千種(ちくさ)区東山元町3-70
〔開園年〕1937
〔面積〕60ヘクタール(植物園は27.4ヘクタール)
〔植栽植物の種類数や特徴など〕隣接する動物園とともに、名古屋市東山動植物園を形成。自然の丘陵地を利用してつくられ、総面積の60%は自然林が占める。中核的施設は大温室(前館は国指定重要文化財)で、屋外には東海4県(静岡、愛知、岐阜、三重)の特徴ある自生植物を集めた「東海の森」などがある。


草津市立水生植物公園みずの森
〔読み〕くさつしりつすいせいしょくぶつこうえんみずのもり
〔所在地〕滋賀県草津市下物(おろしも)町1091
〔開園年〕1996
〔面積〕3.7ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕水生植物をテーマとしたロータス館を中心に、ハナショウブ・スイショウ・ヤナギなどを植栽する湿生花園、秋の七草や夏から秋にかけて咲く植物が植えられた秋の七草園などがある。隣接する琵琶湖のハスの群生地は、花ハスとしては日本屈指のスケール(2016年、群生地は消滅。2017年に再生プロジェクトが開始された)。


京都府立植物園
〔読み〕きょうとふりつしょくぶつえん
〔所在地〕京都府京都市左京区下鴨(しもがも)半木町
〔開園年〕1924
〔面積〕23.8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕亜熱帯・熱帯植物、とくに野生ランを中心に1万2000種の植物を植栽・展示する植物生態園。


大阪公立大学附属植物園
〔読み〕おおさかこうりつだいがくふぞくしょくぶつえん
〔所在地〕大阪府交野(かたの)市私市2000
〔開園年〕1950
〔面積〕25.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕大阪市立農事練習所(1945年設置)を引き継ぎ、大阪市立大学理工学部附属植物園として発足(1959年より大阪市立大学理学部附属。2021年より大阪市立大学附属)。日本の主要原生森林型(常緑広葉樹・落葉広葉樹・針葉樹)の復原を主要目的とし、野外で育成可能な日本原産樹木300種以上を植栽。2022年の大阪市立大学と大阪府立大学の統合に伴い、現名称に変更。


大阪市立長居植物園
〔読み〕おおさかしりつながいしょくぶつえん
〔所在地〕大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
〔開園年〕1974
〔面積〕24.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕長居公園の東約3分の1を占める。大小の池を中心に、約1200種6万1000点の植物が栽培されている。みどりの相談コーナー、花と緑と自然の情報センターがある。


咲くやこの花館
〔読み〕さくやこのはなかん
〔所在地〕大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
〔開設年〕1990
〔面積〕0.69ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」で大阪市のパビリオンとして建設。ヒマラヤの青いケシや熱帯スイレンなどを含め、約5500種、1万5000点植物を栽培。


天王寺植物温室(2014年閉園)
〔読み〕てんのうじしょくぶつおんしつ
〔所在地〕大阪府大阪市天王寺区茶臼山町5-51
〔開設年〕1909
〔面積〕0.02ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕気軽に来園できる「駅前植物園」として初心者向けのポピュラーな品種を収集。82科1070種。


淡路ファームパーク イングランドの丘
〔読み〕あわじふぁーむパークいんぐらんどのおか
〔所在地〕兵庫県南あわじ市八木養宜(ようぎ)上1401
〔開園年〕1985
〔面積〕18ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕大温室では南米を中心とした熱帯植物や、中国、オーストラリアなどの熱帯・亜熱帯植物、冷涼環境の植物を植栽している。ロックガーデンは日本有数の規模。


神戸市立森林植物園
〔読み〕こうべしりつしんりんしょくぶつえん
〔所在地〕兵庫県神戸市北区山田町上谷上長尾1-2
〔開園年〕1940
〔面積〕142.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕日本および世界の樹木約1200種(うち外国産500種)、六甲(ろっこう)山系の自生種と身近な植物約25種350品を収集・展示。1983年には教育植物園を統合。「学習の森」として一般開放している。


神戸薬科大学薬用植物園
〔読み〕こうべやっかだいがくやくようしょくぶつえん
〔所在地〕兵庫県神戸市東灘(ひがしなだ)区本山北町4-19-1
〔開園年〕1935
〔面積〕0.29ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕おもに薬用植物を中心として約1000種を植栽。


宝塚ガーデンフィールズ(2013年閉園)
〔読み〕たからづかがーでんふぃーるず
〔所在地〕兵庫県宝塚市栄町1-1-57
〔開園年〕2003
〔面積〕0.9ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕2003年(平成15)閉園の宝塚ファミリーランド(1911年開園)の跡地を利用して開設。英国人ガーデンデザイナー、ポール・スミザー氏の手によるナチュラルガーデンで、約1500種の植物を植栽。


兵庫県立フラワーセンター
〔読み〕ひょうごけんりつふらわーせんたー
〔所在地〕兵庫県加西市豊倉町飯森1282-1
〔開園年〕1976
〔面積〕46ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕松の自然林の中に大温室、花壇などがあり、4500種の四季折々の花がみられる。1万5000本のチューリップ花壇がある。


六甲高山植物園
〔読み〕ろっこうこうざんしょくぶつえん
〔所在地〕兵庫県神戸市灘(なだ)区六甲山町北六甲4512-150
〔開園年〕1933
〔面積〕5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕ヒマラヤ、アルプス、日本の高山植物や寒地植物および六甲山の特産植物を含めた自生植物約1500種を植栽。


春日大社萬葉植物園
〔読み〕かすがたいしゃまんようしょくぶつえん
〔所在地〕奈良県奈良市春日野(かすがの)町160
〔開園年〕1932
〔面積〕3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕『万葉集』に詠み込まれている植物300種を植栽。また万葉人の衣食住に関する植物を系統的に集めた「五穀の里」を設置する。


森野旧薬園
〔読み〕もりのきゅうやくえん
〔所在地〕奈良県宇陀(うだ)市大宇陀区上新1880
〔開園年〕江戸時代中期
〔面積〕0.4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕小石川薬園などと同時に生まれた現存する最古の薬園。国指定史跡。約250種の薬草木が繁茂する。


鳥取県立とっとり花回廊
〔読み〕とっとりけんりつとっとりはなかいろう
〔所在地〕鳥取県西伯郡南部町鶴田110
〔開園年〕1999
〔面積〕50ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕大温室、展示館や周囲1キロメートルの屋根付き展望回廊があり、雨天でも観覧できる。ユリをメインフラワーとし、日本に自生する野生ユリ15種すべてを保有、展示している。


岡山県立青少年農林文化センター三徳園
〔読み〕おかやまけんりつせいしょうねんのうりんぶんかせんたーさんとくえん
〔所在地〕岡山県岡山市東区竹原505
〔開園年〕1968
〔面積〕18.1ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕農山村の伝統と文化的遺産の展示施設。また、農業者や青少年の研修の場としても利用されている。園内は栽培展示園や芝生広場、郷土樹木園、中国ボタン園、ツバキ展示園などがある。


岡山市半田山植物園
〔読み〕おかやましはんだやましょくぶつえん
〔所在地〕岡山県岡山市北区法界院3-1
〔開園年〕1964
〔面積〕11ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕水道の配水池の用地を利用して造成された。園内をブロックに分け、年間を通じで花々を観賞できるようになっている。3200種、15万本を植栽。


広島市植物公園
〔読み〕ひろしまししょくぶつこうえん
〔所在地〕広島県広島市佐伯区倉重3-495
〔開園年〕1976
〔面積〕18.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕瀬戸内海を一望する丘陵地にあり、展示資料館、大温室などを設置、約1万種を植栽、ラン科植物の収集が特色。


緑と花と彫刻の博物館
〔読み〕みどりとはなとちょうこくのはくぶつかん
〔所在地〕山口県宇部市野中3-4-29
〔開園年〕2007
〔面積〕3.4ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕熱帯植物と彫刻を融合させた博物館(愛称:ときわミュージアム)。本館には熱帯植物室、サボテン室、ラン室がある。彫刻野外展示場は日本で最も歴史のある現代彫刻展「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」が隔年で開催される。


八幡人丸神社古典樹苑
〔読み〕やはたひとまるじんじゃこてんじゅえん
〔所在地〕山口県長門市油谷新別名35
〔開設年〕1932
〔面積〕1.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕『万葉集』から室町時代ごろまでの古籍に出ている草木を植栽し、1株ごとに出典を明示している。その数は180種480株である。


高知県立牧野植物園
〔読み〕こうちけんりつまきのしょくぶつえん
〔所在地〕高知県高知市五台山4200-6
〔開園年〕1958
〔面積〕8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕日本植物学の父、牧野富太郎の偉業にちなんで、日本の野生植物を主体に植栽。石灰岩植物、蛇紋岩植物などに特色を有している。


かしいかえんシルバニアガーデン(2021年閉園)
〔読み〕かしいかえんしるばにあがーでん
〔所在地〕福岡県福岡市東区香住ヶ丘7-2-1
〔開園年〕1938
〔面積〕12ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕西日本鉄道の前身博多湾鉄道が設置した遊園地内の植物園。チューリップ、バラ、キク、シクラメンなど四季を通じ100万本の花が咲く。温室では熱帯植物を多数栽培。2009年香椎花園を再整備し、かしいかえんシルバニアガーデンと改称した。


福岡市植物園
〔読み〕ふくおかししょくぶつえん
〔所在地〕福岡県福岡市中央区小笹5-1-1
〔開園年〕1980
〔面積〕1.7ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1933年開設の御大典記念福岡市動・植物園を前身とし、福岡市動物園に隣接する。展示植物、野外1400種16万本、温室1240種2万9400本。


西海国立公園九十九島動植物園
〔読み〕さいかいこくりつこうえんくじゅうくしまどうしょくぶつえん
〔所在地〕長崎県佐世保(させぼ)市船越町2172
〔開園年〕1961
〔面積〕8.3ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1400種の植物と53種の動物を展示する。西海国立公園区域内にあり、豊富な亜熱帯植物を有する自然公園。レクリエーションと学習の場として利用されている。愛称「森きらら」。旧、佐世保市亜熱帯動植物園(石岳(いしだけ)動植物園)。


長崎県亜熱帯植物園(サザンパーク野母崎)(2017年閉園)
〔読み〕ながさきけんあねったいしょくぶつえん さざんぱーくのもざき
〔所在地〕長崎県長崎市脇岬町833
〔開園年〕1963
〔面積〕32.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1998年リニューアルオープン。園内をオーストラリア地区、アジア地区、中南米地区、アフリカ地区に区分して特色ある植物を植栽している。ラン温室には東洋ラン・西洋ランの交配種のほか、T・グラバーが初めて日本に持参した洋ランの原種も保存展示されている。栽培種1200種。


長崎バイオパーク
〔読み〕ながさきばいおぱーく
〔所在地〕長崎県西海市西彼(せいひ)町中山郷2291-1
〔開園年〕1980
〔面積〕30ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕動植物の生態展示方式を採用した動植物園。熱帯植物やサボテンが岩場一面に群生するシャボテン・ロックガーデンがある。栽培植物は約1000種3万点。動物へのエサやり体験など、動物とのふれ合いができる施設もある。


熊本市動植物園
〔読み〕くまもとしどうしょくぶつえん
〔所在地〕熊本県熊本市東区健軍(けんぐん)5-14-2
〔開園年〕1929
〔面積〕24.5ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1929年(昭和4)水前寺公園の東に開設した熊本動物園を前身とする。江津(えつ)湖畔の隣接地に移転していた熊本水辺動物園と都市緑化植物園とを1991年(平成3)一体化し現名称となる。栽培植物は約800種5万点。


監物台樹木園
〔読み〕けんもつだいじゅもくえん
〔所在地〕熊本県熊本市中央区二の丸4-1
〔開園年〕1952
〔面積〕2.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕樹木約2000本、熱帯植物、盆栽、草木など141科793種が植栽されている。園内には約380年前に建設の重要文化財監物櫓、木材標本や森林作業機械など林学資料を集めた森林博物館、薬草園などがある。

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佐野植物園
〔読み〕さのしょくぶつえん
〔所在地〕大分県大分市大字佐野3452-2
〔開園年〕1991
〔面積〕8.6ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕隣接する清掃工場の焼却熱を利用し、温室で亜熱帯植物を栽培する。ぽかぽか池やジャンボスライダーなどもある。


こどものくに
〔読み〕こどものくに
〔所在地〕宮崎県宮崎市青島1-1-1
〔開設年〕1939
〔面積〕17ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕野外植物750種13万5000本が、それぞれ群落的に植栽され、回遊式の造園により展示されている。


宮崎県立青島亜熱帯植物園
〔読み〕みやざきけんりつあおしまあねったいしょくぶつえん
〔所在地〕宮崎県宮崎市青島2-12-1
〔開園年〕1965
〔面積〕2.26ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕熱帯から暖帯にかけての植物を自然の状態で植栽し南国的な景観をつくりだしている。栽培種は約550種。


かごしま熱帯植物園(2006年閉園)
〔読み〕かごしまねったいしょくぶつえん
〔所在地〕鹿児島県鹿児島市与次郎1-7-15
〔開園年〕1971
〔面積〕1.2ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕世界の珍しい熱帯植物を中心に3500種が植栽される。11棟の温室は、ヤシ室、熱帯果樹室、バナナ室、洋ラン室、ソテツ室などに分けられている。


長崎鼻パーキングガーデン
〔読み〕ながさきばなぱーきんぐがーでん
〔所在地〕鹿児島県指宿(いぶすき)市山川(やまかわ)岡児ヶ水1571-1
〔開園年〕1966
〔面積〕10.1ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕日本で初めて各種の熱帯・亜熱帯植物を屋外で栽培した。1080種を栽培。小動物も自然に近い状態で放し飼いにしている動植物自然公園。


国営沖縄記念公園熱帯・亜熱帯都市緑化植物園
〔読み〕こくえいおきなわきねんこうえんねったいあねったいとしりょくかしょくぶつえん
〔所在地〕沖縄県国頭(くにがみ)郡本部町石川424
〔開園年〕1990
〔面積〕6.8ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕1975年(昭和50)に開催された沖縄海洋博覧会跡地に作られた公園内の施設。沖縄の亜熱帯性気候を生かした熱帯・亜熱帯都市緑化植物園。都市緑化植物の見本園や都市緑化に関する情報サービスを備えている。


東南植物楽園
〔読み〕とうなんしょくぶつらくえん
〔所在地〕沖縄県沖縄市知花2146
〔開園年〕1968
〔面積〕44ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕ヤシや熱帯花木など、年間を通じて約1300種類のさまざまな亜熱帯植物を栽培、展示している。大芝生と3つの池があるリゾートとなっている。


名護自然動植物公園(ネオパークオキナワ)
〔読み〕なごしぜんどうしょくぶつこうえん ねおぱーくおきなわ
〔所在地〕沖縄県名護市字名護4607-41
〔開園年〕1987
〔面積〕25.1ヘクタール
〔植栽植物の種類数や特徴など〕世界の野生環境を再現し、絶滅の危機に瀕する希少動植物の種の保存と増殖をめざしている。多肉植物、シダ類など4100種を栽培、動物約100種を飼育している。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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