日光西街道(読み)にっこうにしかいどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日光西街道」の意味・わかりやすい解説

日光西街道
にっこうにしかいどう

江戸時代の日光参詣路の一つ。延長約 42km。日光街道から小山 (おやま) の北で分れ,壬生 (みぶ) を経て楡木日光例幣使街道に合し,鹿沼を経て今市で日光街道に合流。地方道路としても重要で,今市,鹿沼は宿場町,壬生は河港,宿場町として繁栄。今市付近の杉並木は有名。

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世界大百科事典(旧版)内の日光西街道の言及

【壬生通り】より

…渡良瀬川支流の思川から黒川に沿って北上する道で,1617年(元和3)日光山に徳川家康廟(のちの東照宮)が造営されたとき,その資材が乙女河岸(現,小山市)で陸揚げされて送られた道で,江戸から日光に向かうのに当初から使われた。19年宇都宮城主となった本多正純が整備してからは日光道中が本通りとなったが,壬生通りは距離も近いため,日光道中壬生通りとか,日光西街道として,つねに日光道中と同じ扱いをされ,96年(元禄9)には同時に定助郷(じようすけごう)制が敷かれ,文挟宿南方の小倉(こぐら)村から北へは,本街道と同じく17世紀前半に松平正綱によって杉並木が植えられている。今市から北方,会津方面からの産物が壬生宿に開かれた河岸まで送られたり,さらに南方の街道近くには半田,三拝,島田などの河岸が思川に設けられるなど,商品の流通路としても重要であった。…

※「日光西街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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