日光下駄(読み)にっこうげた

事典 日本の地域ブランド・名産品 「日光下駄」の解説

日光下駄[木工]
にっこうげた

関東地方栃木県の地域ブランド。
日光市で製作されている。江戸時代日光では、神官僧侶が正式な履物として御免下駄という特殊な下駄を履いていた。この下駄を実用的に改良したものが、現在の日光下駄である。台木には軽さを求め、現在では桐が使われている。足の裏があたる部分には、竹の皮で編んだ草履表が麻糸で台に縫いつけてある。履きやすく保温性・吸湿性に優れる下駄である。栃木県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「日光下駄」の解説

日光下駄

栃木県日光市を中心に生産される履物。草履の下に下駄の台木を縫い合わせたもの。江戸時代には社寺に参入する時は草履を履くのが基本だったが、日光の社寺は雪や坂道が多いことから、歩きやすさに配慮して考案された。

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