旗色(読み)ハタイロ

デジタル大辞泉 「旗色」の意味・読み・例文・類語

はた‐いろ【旗色】

戦場で旗のひるがえるようすによって戦況を知ったところから》戦い形勢。また広く、事の成り行き。「味方旗色が悪い」
所属を示す旗の色・形。転じて、自分の所属・立場。「旗色を鮮明にする」
[類語]戦局動向傾向傾き気味性向趨勢すうせい趨向すうこう流れ大勢たいせい動き大局成り行き形勢情勢トレンド戦況

き‐しょく【旗色】

《旗の色はその軍隊を示すところから》立場。また、態度。「旗色を鮮明にする」
戦いの形勢。はたいろ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「旗色」の意味・読み・例文・類語

はた‐いろ【旗色】

〘名〙
① 旗、特に戦場での軍旗のひるがえる様子。それによって戦況を占ったところから、戦闘の形勢、また、ひろく物事のなりゆき、形勢をいう。
※甲陽軍鑑(17C初)品四「旗色を御覧じて、雲気烟気を見わけ」
② 所属を示す旗の色や形状。転じて、所属。立脚点
浮世草子・宗祇諸国物語(1685)三「其晩景稍くらく成て旗色(ハタイロ)も幽に物の色あひも定ならず両陣東西に退く」

き‐しょく【旗色】

〘名〙
① (旗のしるしの意から) 行動目標となる主義主張旗印(はたじるし)
※蔵の中(1918‐19)〈宇野浩二〉「彼女ほど明瞭に旗色鮮明に去って行った者はありませんでした」
② (戦場にひるがえる旗の様子を見て戦況を知るところから) 軍(いくさ)の形勢。戦いの模様。はたいろ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android