旋光度(読み)センコウド

デジタル大辞泉 「旋光度」の意味・読み・例文・類語

せんこう‐ど〔センクワウ‐〕【旋光度】

旋光性をもつ物質直線偏光を通過させたとき、その偏光面が回転される角度。一般に、濃度、通過距離に比例し、温度波長に依存する。溶液などの旋光性は、これらを規格化した比旋光度で表される。旋光角

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栄養・生化学辞典 「旋光度」の解説

旋光度

 旋光性をもつ物質の旋光の程度を量的に表す値.一定条件(濃度など)での旋光を測定して求める.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の旋光度の言及

【旋光性】より

…旋光性を示さない物質でも,光の進む方向に強い磁場をかけたときに旋光性を示す現象(ファラデー効果)と区別して,通常の旋光性を自然旋光ということもある。
[旋光能optical rotatory power]
 旋光性の大きさを旋光能または旋光度という。これは物質に固有な値を示し,不斉原子をもつ有機化合物,金属錯体や有機金属化合物などの分子構造を研究する有力な量となる。…

【旋光分散】より

…光学活性物質の旋光度は,測定する光線の波長によって変化する。この現象を旋光分散(ORDと略称)または回転分散rotatory dispersion(RDと略称)といい,縦軸に比旋光度[α]または分子旋光度[M]を波長に対してプロットした曲線として表すことができる。…

※「旋光度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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