施薬院・薬院(読み)やくいん

精選版 日本国語大辞典 「施薬院・薬院」の意味・読み・例文・類語

やく‐いん ‥ヰン【施薬院・薬院】

(「施」の字を省いて読むのを例とする)
[1] 諸国から献納された薬種をもって、京中の病人の治療に当たった施設。また、江戸時代、各藩に所属した養生所保養所薬草も栽培した。せやくいん。
※俳諧・己が光(1692)「有明の七つ起なる薬院に〈半残ひさごの札を付わたしけり〈芭蕉〉」
[2] 江戸幕府が享保七年(一七二二)に江戸小石川に設けた養生所の別称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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