於斉村(読み)うせむら

日本歴史地名大系 「於斉村」の解説

於斉村
うせむら

[現在地名]瀬戸内町於斉おさい

押角うしきやく村の西に位置し、加計呂麻かけろま島のなかほどにあたる。集落は請島うけじま水道の入江(伊子茂湾)に臨む。西にし間切実久さねく方のうち。ウスェともいう。かつて阿里あさとと称していたが、大火があったため火を押え消す意を含めて於斉に改称したと伝える。正保琉球国絵図に「西間切之内おさい村」とみえ、沿岸の諸村と結ぶ道や内陸に入った道が記される。寛文八年(一六六八)の琉球国郷帳でも西間切一一ヵ村のうちとして「おさい村」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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