精選版 日本国語大辞典 「新見正興」の意味・読み・例文・類語
しんみ‐まさおき【新見正興】
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幕末期の幕臣、日米修好通商条約批准のための遣米正使。初め伊勢守(いせのかみ)、のち豊前(ぶぜん)守と称し、1859年(安政6)外国奉行(ぶぎょう)に任ぜられる。日米修好通商条約締結交渉の際、条約批准の特使派遣を提議してハリス米総領事を驚かせたという。副使村垣範正(むらがきのりまさ)および目付小栗忠順(おぐりただまさ)とともに、正使として条約批准のためアメリカに渡る。この使節は、総勢80余名で、1860年(万延1)1月22日、アメリカ軍艦ポーハタン号にて横浜を出発し、閏(うるう)3月25日ワシントンに到着した。批准書交換後、フィラデルフィアやニューヨークで歓迎され、大西洋からアフリカ南端を回り、9月27日横浜に帰着する。しかし帰国後は、攘夷(じょうい)の雰囲気のなかでアメリカの見聞を生かすことができなかった。
[池田敬正]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
1822~69.10.18
幕末期の幕臣。父は三浦義韶。新見家の養子。豊前守・伊勢守。1859年(安政6)外国奉行,神奈川奉行を兼ねる。同年日米修好通商条約の批准交換のため最初の遣米使節正使となり,60年(万延元)使節団を率いて渡米し,アメリカ大統領に会見。帰国後加増されたが重用されることはなく,62年(文久2)側衆へ転じ,一線から退いた。64年(元治元)免職。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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