精選版 日本国語大辞典
「新疆ウイグル自治区」の意味・読み・例文・類語
しんきょうウイグル‐じちく シンキャウ‥【新疆ウイグル自治区】
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デジタル大辞泉
「新疆ウイグル自治区」の意味・読み・例文・類語
しんきょうウイグル‐じちく〔シンキヤウ‐〕【新疆ウイグル自治区】
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「新疆ウイグル自治区」の意味・わかりやすい解説
新疆ウイグル自治区【しんきょうウイグルじちく】
中国北西部の民族自治区。モンゴル,ロシア,カザフスタン,キルギス,タジキスタン,アフガニスタン,パキスタン,インドに接する。主都はウルムチ。中央に天山山脈が東西に連なり,南疆,北疆に2分する。南疆はタリム盆地を中心に,その南北にオアシス都市が東西に並ぶ。北疆はジュンガル盆地(ジュンガリア)を中心に,その南縁に中国中央部との交通幹線が東西に走る。河川はほとんど内陸河である。気候は典型的内陸性気候。交通は自動車道路を主とし,蘭新鉄路(蘭州〜ウルムチ),南疆鉄路(トゥルファン〜クルレ)などがある。小麦,水稲,綿花,果物,木材,畜産品などのほか,金,銀,鉄,石油,石炭などの地下資源が豊富。特に石油と天然ガスはそれぞれ,中国全体の埋蔵量の3割とされ,中国は新疆生産建設兵団という準軍事的政府組織を展開し,経済・軍事開発をはじめ行政・司法の全般を担わせた。原油精製やパイプライン敷設,送電線建設,石油コンビナートなどの巨大設備建設が進んでおり,成長を続ける中国にとって最重要の経済拠点である。民族構成はウイグル族(維吾爾族)が総人口の47%余(1991年。1949年には76%。)を占め,漢族約38%が次ぎ,そのほかカザフ族,回族,モンゴル族,満族,オロス族(ロシア人),キルギス族,シボ(錫伯)族,タジク族,ウズベク族などの少数民族が居住する。1955年に中国で2番目に成立したこの自治区では,最も遅れて1965年に成立したチベット自治区とともに民族問題が大きな重みをもっている。漢族の大量の流入が相次ぎ,漢族との格差問題なども加わり,ウイグル族を中心に分離独立を求める動きが活発化することになった。分離独立を主張する人々は,新疆という呼称を嫌い〈東トルキスタン〉という呼称を用いている。民族構成における漢族の比重の増大,改革・開放政策のもとでの格差拡大,ソ連崩壊と中央アジアの隣接する民族国家の独立,東トルキスタンイスラム運動などイスラムの影響力が主たる要因である。2013年11月の天安門自動車爆破事件や2014年3月の昆明駅無差別暴力事件などを中国政府は新疆ウイグル自治区の過激派組織によるものとしてウイグル族への規制・弾圧を強めているが,中国当局が実体を開示していないため詳細は不明である。2015年3月,同区共産党委員会は,イスラム過激派組織ISの戦闘に参加した後,中国に戻ったグループを摘発したと発表,ウイグル独立派など新疆のイスラム過激派の一部がISに参加していると懸念を示した。164万6800km2。2226万人(2014)。→新疆
→関連項目中央アジア|中華人民共和国|ドゥンガン|トルキスタン|東トルキスタンイスラム運動
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