新濁(読み)しんだく

精選版 日本国語大辞典 「新濁」の意味・読み・例文・類語

しん‐だく【新濁】

〘名〙 「こいびと(恋人)」「あかがい(赤貝)」の「び」「が」など、連濁によって生じた濁音を、本来の濁音(本濁)と区別するためにいう。〔玉塵抄(1563)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「新濁」の意味・読み・例文・類語

しん‐だく【新濁】

「あさがお(朝顔)」「ほんばこ(本箱)」など、連濁によって生じた濁音をいう。本来の濁音である本濁ほんだくに対する語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の新濁の言及

【連濁】より

…語を複合するとき,下にくる語の清音が濁音にかわること。漢語にあっては,新濁とよばれるものにおなじ。漢語のばあいには,本来,濁音であるばあいを本濁とよび,複合によって,もとは清音であったものが濁音になるばあいを新濁とよぶ。…

※「新濁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android