出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
文芸用語。1930年(昭和5)ごろから32年ごろにかけて、フロイトの精神分析学やジョイス、プルーストらの20世紀文学の方法の影響を受けたわが国の文学者たちの間で「無意識」に対する関心が高まったとき、それを文学の題材、対象、文体などに積極的に取り入れて新しい文学を生み出そうとしておこった一傾向。理論としては伊藤整『新心理主義文学』(1932)、作品としては伊藤整『感情細胞の断面』(1930)、横光利一『機械』(1930)、川端康成(やすなり)『水晶幻想』(1931)などがあげられる。現代文学史上は、プロレタリア文学に対抗し、新感覚派を批判的に継承したモダニズム正統派の地位を与えられているが、概念規定、評価ともにまだあいまいである。
[曾根博義]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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