新参（読み）しんざん

精選版 日本国語大辞典

しん‐ざん【新参】

〘名〙 (古くは「しんさん」とも)

① あらたに仕えること。新しく奉公に来たこと。また、その人。今参り。にいまいり。⇔古参。《季・春》

※太平記（１４Ｃ後）三六「重恩、新参の郎従共、此彼(ここかしこ)より馳せ参て七百余騎に成りにけり」

※仮名草子・浮世物語（1665頃）一「新参(シンザン)なれども御咄(おはなし)の衆となされて、朝夕御大名の御前に詰めて」

② あらたに仲間入りしたこと。また、その人。新入り。新米(しんまい)。新参者。⇔古参。

※おぼろ夜（1899）〈斎藤緑雨〉「儂(わたし)は新参、何事も厭とはいへず端からそっと這入りしに」

にい‐まいり にひまゐり【新参】

〘名〙 あらたに仕えること。また、その人。いままいり。しんざん。

※後撰（951‐953頃）春上・四・詞書「ある人のもとに、にひまゐりの女の侍りけるが」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

しん‐ざん【新参】

１ 仲間に加わって日の浅いこと。また、その人。新入り。「新参の団員」⇔古参。
２ 新たに主君・主人などに仕えること。また、その人。今参り。新座。《季 春》
[類語]新人・新顔・フレッシュマン・ニューフェース・新入り・新米・新手・帰り新参・駆け出し・ルーキー

出典　小学館