新世代抗うつ薬(読み)しんせだいこううつやく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新世代抗うつ薬」の意味・わかりやすい解説

新世代抗うつ薬
しんせだいこううつやく

比較的新しく開発された抗うつ薬総称。1999年(平成11)以降に開発・販売されたものをさすことが多い。三環系抗うつ薬(第1世代)から四環系抗うつ薬(第2世代)へ、さらにSSRISNRINaSSA(第3世代)へと開発が進み、薬の副作用も徐々に少ないものに改善されている。SRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬で、代表的なものにフルキボキサミン、パロキセチン、セルトラリンなどがある。SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬で、ミルナシプランがその代表である。NaSSAはノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬をさす。なお厚生労働省は2013年(平成25)、新世代抗うつ薬を18歳未満に投与する場合は効果に疑問があるとして、慎重に検討すべき旨の警告添付文書に記載するよう、製薬会社に指示した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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