断熱不変性(読み)だんねつふへんせい

世界大百科事典(旧版)内の断熱不変性の言及

【作用量】より

… 一自由度の力学系の軌道が,一般化座標qとそれに対する正準運動量pの直交座標空間(相空間といい,今の場合平面,すなわち相平面)において,一つの閉曲線を描くとき,この閉曲線(閉軌道と呼ぶ)内部の面積は一つの典型的な作用量である。この例は,力学系が外部との間に熱的なエネルギーのやりとりなしでゆっくり変化を受ける場合,軌道が変形しても閉軌道内部の面積は不変に保たれるという断熱不変性の理由で重要である。実際,この断熱不変量としての内部面積が,ある普遍定数h(プランク定数)の整数倍(一般には(n+α/4)h。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」