斗六(読み)とろく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「斗六」の意味・わかりやすい解説

斗六
とろく / トウリウ

台湾中西部の都市。嘉義(かぎ)の北31キロメートルに位置する。雲林県の県都。人口8万6000。清(しん)代に福建省泉州(せんしゅう)の人楊仲熹(ようちゅうき)の率いる集団入墾で町に発展、1761年斗六門巡検が設けられた。日本統治時代の初期、抗日ゲリラの英雄柯鉄虎(かてつこ)が活躍した地として有名。縦貫鉄道が通り、バス交通の便もよい。米、サツマイモラッカセイタケノコ果樹産地として知られ、農産物加工のほか、近年は化学製品加工業の発展が著しい。付近の観光地に湖山岩、草嶺(そうれい)がある。

[劉 進 慶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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