文房(読み)ぶんぼう

精選版 日本国語大辞典 「文房」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぼう ‥バウ【文房】

〘名〙 書物を読んだり、物を書いたりするためのへや。書斎
※翰林葫蘆集(1518頃)三・硯池春氷「余寒昨夜入文房、移硯南窓陽」 〔杜牧‐奉和門下相公送西川相公兼領相印出鎮全蜀詩詩〕

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デジタル大辞泉 「文房」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぼう〔‐バウ〕【文房】

読書執筆のための部屋。書斎。
書籍を買い―の具を求めて」〈福沢学問のすゝめ

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普及版 字通 「文房」の読み・字形・画数・意味

【文房】ぶんぼう(ばう)

文書を司る処。また、書斎。〔南史、趙知礼伝論〕趙知禮・、陳武經綸の日に屬し、書記の任に居る。此れ乃ち宋・齊の初、傅亮・王儉のなり。

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世界大百科事典(旧版)内の文房の言及

【文房具】より

…文具ともいう。元来は中国の文人の書斎である文房の用具の意で,すでに漢代の学者蔡邕が《筆賦》を書くなど,中国では文具に対する格別の愛着が認められる。唐代には良質の硯(すずり)ができるようになって文具愛玩も強まり,宋代には〈文房四宝〉として筆,墨,硯,紙がとくに尊重されるようになった。…

※「文房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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