文彌(読み)ぶんや

精選版 日本国語大辞典 「文彌」の意味・読み・例文・類語

ぶんや【文彌】

[1]
[一] 文彌節創始者岡本文彌のこと。
[二] 歌舞伎蔦紅葉宇都谷峠(つたもみじうつのやとうげ)」の登場人物
[2] 〘名〙
浮世草子御前義経記(1700)三「道行文句はいづれの節にてもかたられるやうに仕ました。〈略〉大坂にては文彌(ブンヤ)義大夫」
② (文彌節を語る声に似るところから) 性交中にすすり泣きのような声をあげること。また、その女。文彌筋。
洒落本・男倡新宗玄々経(1751‐64頃)「いふにいわれぬ声を出して喜びをあらはす、是を俗に文彌といひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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