文尺(読み)もんざし

精選版 日本国語大辞典 「文尺」の意味・読み・例文・類語

もん‐ざし【文尺】

〘名〙 江戸時代の銭貨寛永通宝の標準型のものは直径八分(約二・四センチメートル)であるが、この長さを一区切りとした特殊な物差、すなわち八分を一文(いちもん)とするもので、足袋などの長さをはかるのに用いる。文木(もんぎ)。もんじゃく。〔律原発揮(1692)〕

もん‐じゃく【文尺】

裁縫要訣(1916)〈吉田房子〉「文尺は足袋に用ゐ、紐尺は洋服類に用ゐるものなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「文尺」の意味・読み・例文・類語

もん‐じゃく【文尺】

足袋を製作する職人専用の木製物差し。1尺は曲尺かねじゃくの8寸に相当。文木もんぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android