文使(読み)ふみづかい

精選版 日本国語大辞典 「文使」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐づかい ‥づかひ【文使】

〘名〙 (「ふみつかい」とも)
手紙を届ける使い。転じて、手紙。ふだつかい。
※新撰六帖(1244頃)五「結びめの違ふも知らず文つかひほかに見せずといふがはかなさ〈藤原光俊〉」
江戸時代遊里に出入りして、遊女などの手紙を届けることを業とした人。深川の状使いに対して吉原でいう語。
※雑俳・柳多留‐二(1767)「ふみ使引っさく迄を見てかへり」

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