敲(漢字)

普及版 字通 「敲(漢字)」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] コウ(カウ
[字訓] うつ・たたく

[説文解字]

[字形] 会意
高+攴(ぼく)。高は枯槁した屍骨の象。攴は打つこと。これに攴を加え、その呪霊によって呪詛を行うことをいう。〔説文〕三下に「さまに(う)つなり」と訓し、高(こう)声とするが、高はその撃つ対象を示すとともに、亦声である。放・敖・(微)などは、みな呪的な目的で架屍や巫女に攴を加える形で、そのような呪儀の方法があった。

[訓義]
1. うつ、たたく、よこざまにたたく、屍骨をうつ呪法をいう。
2. たたく音、中空のものをうつ音。
3. たたくむち、しもと。

[古辞書の訓]
名義抄〕敲 ウツ 〔立〕 タタク・ウツ・ササク 〔字鏡集〕 カシラヲウツナリ・カトヒラク

[語系]
敲kheは叩・扣kho、攷(考)khuと声義に通ずるところがある。khekも声義近く、みな一系の字。

[熟語]
敲戛敲撼敲碁・敲金敲吟・敲撃・敲砕敲殺敲矢敲詩・敲推敲石・敲折敲打敲訂・敲敲榜敲朴敲門敲拉
[下接語]
歌敲・寒敲・棋敲・鼓敲・推敲・静敲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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