教観二門(読み)きょうかんにもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教観二門」の意味・わかりやすい解説

教観二門
きょうかんにもん

仏教用語。教相門と観心門のこと。教相門は仏教の教理哲学を理論的に究明して,これを体得する方面であり,観心門とは,修行などの実際体験を通じて仏教の説く真理に接近する方面をいう。特に,天台宗では,この両者のいずれか一方にかたよることを認めず,両者相まってこそ仏教の真理を体得しうるとする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android