政道(読み)セイドウ

デジタル大辞泉 「政道」の意味・読み・例文・類語

せい‐どう〔‐ダウ〕【政道】

《「せいとう」とも》
国を治めること。また、政治のしかた。「御政道を正す」
上に立って取り締まること。監督。また、処罰。仕置き。
「親の―強過ぎたると」〈色道大鏡・一五〉
禁止すること。制止すること。
旦那ばかりにはその事もゆるして、外はかたく―して」〈浮・一代男・二〉
[類語]政治まつりごと行政施政政策国政国事政事万機ばんき経世経国経綸けいりん治国治世統治治政為政いせい

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精選版 日本国語大辞典 「政道」の意味・読み・例文・類語

せい‐どう ‥ダウ【政道】

〘名〙 (古くは「せいとう」)
① 政治の道。領土・人民を治めること。施政の大綱。まつりごとの要諦
※吾妻鏡‐正治元年(1199)八月二〇日「倦政道而不民愁。娯倡楼而不人謗之故也」
※仮名草子・浮世物語(1665頃)三「国守自らその民百姓の善悪(よしあし)を見そなはし、政道(セイタウ)正しくせんが為なり」 〔後漢書‐安帝紀論〕
② 処罰。仕置き。成敗。
※鵤荘引付‐大永五年(1525)閏一一月日「博奕政道之事、往古より堅禁制処仁、近年以外増倍」
浮世草子・沖津白波(1702)四「いともかしこき御政道(セイタウ)理非明らかにさばけゆく科(とが)しるしの紙のぼり」
③ (━する) 取り締まること。上に立って物事を処置すること。また、その人。監督。
※極楽寺殿御消息(13C中)四四条「せいたうは、天下をおさむる人も、又婦夫あらん人も、きのたたしからんはかはるへからす」
※評判記・色道大鏡(1678)一五「親の政道つよ過たると、其子若輩にして心はやりたる故にや」
④ (━する) いましめとどめること。また、その政令。禁止。禁制。
※浮世草子・好色一代男(1682)二「つとめも旦那計には其事もゆるして、外はかたく政道して、其屋形にも出入して」

せい‐とう ‥タウ【政道】

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普及版 字通 「政道」の読み・字形・画数・意味

【政道】せいどう

施政の道。

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