放題・傍題(読み)ほうだい

精選版 日本国語大辞典 「放題・傍題」の意味・読み・例文・類語

ほう‐だい ハウ‥【放題・傍題】

〘名〙 (形動)
[一]
① 行ないなどが常軌を逸していること。きまりのないこと。自由勝手にふるまうこと。また、そのさま。
※東寺百合文書‐ち・嘉吉三年(1443)四月二四日・二十一口方評定引付「西七条之路酔伏之間、余傍題形儀不可然也」
史記抄(1477)一五「はうたい不思議の事かありて、え申さぬやうな事があるぞ」
② 育ちや品位などがいやしいこと。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Fǒdai(ハウダイ) シゴクナ モノ」
[二] あるやり方や順序に任せること。また、そのさま。そのまま。また、ある人の意志のまま。接尾語的に、名詞や動詞連用形、希望の助動詞「たい」などに付いて、その動作、作用の行なわれるままにしておく、また、意志のままに任せるなどの意を添えるのにも用いる。「食べ放題」「言いたい放題」など。
※足利本人天眼目抄(1471‐73)中「目機銖両と云は、物に依て、〈略〉目ほうだいに軽重を定むるぞ」
※女房故実(16C後か)「そのときそのときの御所さまの御心ほうたいに、あそはし候と見えし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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