放逸・放佚(読み)ほういつ

精選版 日本国語大辞典 「放逸・放佚」の意味・読み・例文・類語

ほう‐いつ ハウ‥【放逸・放佚】

〘名〙
① (━する) 逃げ去ること。
万葉(8C後)一七・四〇一一・題詞「思放逸鷹夢見感悦作歌一首并短歌」
② (形動) 勝手きままにふるまうこと。また、そのさま。わがまま。放恣。放縦
延喜式(927)一八「凡諸司官人、礼儀進退放逸任意、衣冠束体参差不正者、撿考之日惣加糺正
※米沢本沙石集(1283)一〇本「是は戒をたもつに似て内に放逸なる故に、信施消じがたく」 〔列子‐楊朱
③ (形動) 所かまわず手荒くあたること。また、そのさま。
義経記(室町中か)五「女なりとも、ところになおきそ。唯はういつにあたれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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