放射相称動物(読み)ほうしゃそうしょうどうぶつ(英語表記)Radiata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放射相称動物」の意味・わかりやすい解説

放射相称動物
ほうしゃそうしょうどうぶつ
Radiata

放射相称体制をもつ動物クラゲウニ類などのように,体の構造主軸を含む面で 3個以上の等しい部分に分けられる。左右相称動物対語後生動物なかで,刺胞動物有櫛動物棘皮動物がこれに該当するが,棘皮動物では相称面が五つあり,特別に五放射相称と呼ばれる。刺胞動物のクラゲ型を除くと,定着性か,ほとんど定着に等しいもの,また動作の緩慢なものにかぎられている。

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世界大百科事典(旧版)内の放射相称動物の言及

【動物】より

…いくつかの組織は集まって,一定の働きをもつ器官を形成し,寄生生活で体制が退化した類を除けば,口と消化管がある。原生動物,中生動物,側生動物以外のすべての動物を含み,体制がきわめて変化に富むが,放射相称動物と左右相称動物に大別できる。[1]体が放射相称の動物 このような動物を放射相称動物という。…

※「放射相称動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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