普及版 字通 「攻(漢字)」の読み・字形・画数・意味
攻
常用漢字 7画
[字訓] おさめる・せめる
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
工+攴(ぼく)。工は工具。攴は打つこと。工を用いて器を作ることをいう。〔周礼、考工記〕に、攻木・攻皮・攻金の職があり、みなその材質に加工することをいう。攻・工は通用の字。考は仮借。金文に軍事を戎攻、また戎工という。学術をおさめることを攻学・攻究という。工はまた左・(尋)・隱(隠)の字中に含まれて、呪具の意がある。その呪具を用いて、攻撃する意がある。
[訓義]
1. おさめる、器物をつくる、なおす。
2. みがく、する、かたい、たくみ。
3. せめる、おかす、たたかう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕攻 セム・ウツ・キル・タカシ・カタシ・オク・マジハル・ツクロフ・ミガク・ヲサム・ツクル
[語系]
攻・工・功kongは同声。工具を以て加工することを攻といい、その治めて成るものを功という。khek・敲khe(たたく)、khiong(かたくする)、孔khong(あなあける)なども、関連のある語であろう。
[熟語]
攻囲▶・攻▶・攻完▶・攻陥▶・攻患▶・攻拠▶・攻虚▶・攻玉▶・攻金▶・攻苦▶・攻駒▶・攻具▶・攻撃▶・攻訐▶・攻研▶・攻堅▶・攻錯▶・攻社▶・攻守▶・攻習▶・攻書▶・攻鈔▶・攻城▶・攻勢▶・攻説▶・攻戦▶・攻続▶・攻奪▶・攻緻▶・攻逐▶・攻詆▶・攻▶・攻討▶・攻盗▶・攻特▶・攻駁▶・攻発▶・攻伐▶・攻抜▶・攻皮▶・攻備▶・攻剽▶・攻▶・攻病▶・攻▶・攻木▶・攻没▶・攻略▶・攻療▶・攻牢▶
[下接語]
火攻・夾攻・強攻・群攻・研攻・交攻・車攻・守攻・衆攻・進攻・水攻・正攻・先攻・専攻・速攻・蠹攻・内攻・難攻・反攻・面攻・猛攻・来攻・陸攻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報