普及版 字通 「支(漢字)」の読み・字形・画数・意味
支
常用漢字 4画
(旧字)
4画
[字訓] えだ・わける・ささえる
[説文解字]
[字形] 会意
十+(又)(ゆう)。十は木の小枝。は手。小枝をもつ形で、枝の初文。〔説文〕三下に「竹の枝を去るなり。手に竹を持つに從ふ」とするが、すべて草木の枝をいう。〔詩、衛風、蘭〕に「(ぐわんらん)の(えだ)」とあるのが本義。すべて本幹より分かれたものをいい、〔詩、大雅、文王〕「本百世」とは宗族についていう。干支(かんし)は幹枝の意。十干を幹とし、十二支を枝とする。枝を以て支えるので、支柱・支持の意となる。
[訓義]
1. えだ、木のえだ。
2. わかれる、わける、はなれる。
3. ささえる、つかえる、のせる、たえる。
4. はらう、わけてあたえる。
5. 十二支の、み。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ササフ・ハカル・エダ・ヒトシ・ハルカ・ワヅカ・サス・アタル・タスク/三 サイクサ
[部首]
〔説文〕に(き)をこの部に属し、〔玉〕に別に三字を加えるが、ほとんど用例のない字である。は〔説文〕三下に「持ち去るなり」とするが、奇に傾くものの意があり、おそらく傾くものを支える意であろう。案とは見台をいう。
[声系]
〔説文〕に声として跂・翅・枝・伎・・技など二十三字を収める。おおむね分岐するもの、傾くものをささえるものの意があり、の声義を承けるものが多い。
[語系]
・枝・肢tjieは同声。翅sjieは声近く、獣には肢といい、鳥には翅という。
[熟語]
支頤▶・支移▶・支胤▶・支院▶・支運▶・支裔▶・支応▶・支河▶・支解▶・支▶・支骸▶・支劃▶・支干▶・支給▶・支頰▶・支局▶・支軍▶・支径▶・支計▶・支▶・支券▶・支遣▶・支吾▶・支抗▶・支項▶・支犒▶・支▶・支骨▶・支策▶・支散▶・支子▶・支指▶・支賜▶・支辞▶・支持▶・支借▶・支取▶・支▶・支酒▶・支庶▶・支証▶・支銷▶・支条▶・支親▶・支析▶・支節▶・支川▶・支銭▶・支属▶・支族▶・支体▶・支対▶・支待▶・支度▶・支冑▶・支柱▶・支▶・支調▶・支綴▶・支途▶・支当▶・支▶・支那▶・支派▶・支婆▶・支配▶・支排▶・支発▶・支撥▶・支費▶・支賓▶・支付▶・支附▶・支分▶・支兵▶・支別▶・支弁▶・支甫▶・支輔▶・支放▶・支俸▶・支本▶・支脈▶・支用▶・支離▶・支流▶・支領▶・支類▶・支郎▶
[下接語]
燕支・干支・幹支・戟支・四支・収支・析支・度支・分支・本支・流支
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報