擬議(読み)ギギ

デジタル大辞泉 「擬議」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ぎ【擬議】

[名](スル)
よく思いめぐらすこと。さまざまに論議すること。
躊躇ちゅうちょすること。ためらうこと。
「かくと見るよりちっとも―せず夷子えびすが襟がみ引つかみ」〈露伴・日ぐらし物語〉

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精選版 日本国語大辞典 「擬議」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ぎ【擬議】

〘名〙
① よく思いめぐらすこと。熟考すること。論議を重ねること。
菅家文草(900頃)一・仲春釈奠、聴講孝経、同賦資事父事君「敷説如流、擬議于洙水之上」 〔易経‐繋辞上〕
② あれこれ考えてまごまごすること。ためらうこと。躊躇(ちゅうちょ)すること。
太平記(14C後)三二「相順ふ兵共誰かは少しも擬議(ギギ)すべき、我先に敵に合はんと争ひ前(すす)まずと云ふ者なし」

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普及版 字通 「擬議」の読み・字形・画数・意味

【擬議】ぎぎ

想定し、前もって論議する。〔易、辞伝上〕之れを擬して而る後に言ひ、之れを議して而る後に動き、擬議して以て其の變す。

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