擣衣(読み)トウイ

デジタル大辞泉 「擣衣」の意味・読み・例文・類語

とう‐い〔タウ‐〕【×擣衣/×搗衣】

きぬたで衣を打つこと。

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精選版 日本国語大辞典 「擣衣」の意味・読み・例文・類語

とう‐い タウ‥【擣衣】

〘名〙 布帛をしなやかにし、つやを出すために、きぬたにのせて槌でうつこと。とうえ。《季・秋》
経国集(827)一三・奉和搗衣引〈巨勢識人〉「擣衣罷華裁初繊、四阿向暁風蕭踈」 〔謝朓‐秋夜詩〕

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普及版 字通 「擣衣」の読み・字形・画数・意味

【擣衣】とう(たう)い

衣をうつ。きぬた。唐・李白〔子夜呉歌、四首、三〕詩 長安一片の 衣を擣つの聲

字通「擣」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の擣衣の言及

【砧】より

…その音が遠く近くひびく詩情をよんだ歌や俳句が多い。砧はもともと中国から伝わったもので,中国では擣衣(とうい)といい,古くから詩にうたわれている。朝鮮では夏,洗濯した衣類にのりをつけて艶出しをするのに現代も行われ,石の上で両手に棒を持ってたたく。…

※「擣衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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