精選版 日本国語大辞典 「撰」の意味・読み・例文・類語
せん【撰】
〘名〙
① 文章や書物を書き著わすこと。述作。撰述。著述。
※観智院本三宝絵(984)中「続日本紀霊異記居士小野仲広か撰日本国の名僧伝等に見たり」 〔隋書‐経籍志・一〕
② 編集すること。また、詩歌などを多くのものの中から選ぶこと。
③ ⇒せん(選・撰)
せん‐・する【撰】
〘他サ変〙 せん・す 〘他サ変〙 (「せんずる」とも)
① 書物を書きあらわす。文を作る。文章などを述作する。
※発心集(1216頃か)七「さて往生要集を撰(セン)じ給けるに」
② 多くの詩歌、文章から、よいものをえらびとる。えらびとって編集する。書物を編纂する。
※栄花(1028‐92頃)月の宴「その古今に入らぬ哥を、昔のも今のもせむぜさせ給て」
せん‐・す【撰】
〘他サ変〙 ⇒せんする(撰)
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