摂心・接心(読み)せっしん

精選版 日本国語大辞典 「摂心・接心」の意味・読み・例文・類語

せっ‐しん【摂心・接心】

〘名〙
① 心が外界事物に接して感じること。
仏語
(イ) 精神一つ対象に集中して乱さないこと。しょうしん。
※三教指帰(797頃)上「尽涸拙蠡、陳摂心之梗概
(ロ) ある一定期間、不断昼夜を分かたず坐禅すること。剋期(こっき)摂心ともいう。
正法眼蔵(1231‐53)行持「摂心無寐にして」
金閣寺(1956)〈三島由紀夫〉七「一学期にわづか三日間が充てられてゐる接心(セッシン)を怠ったことが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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