揺落(読み)ようらく

精選版 日本国語大辞典 「揺落」の意味・読み・例文・類語

よう‐らく エウ‥【揺落】

〘名〙 秋に草木の葉がしぼみ、風でゆれおちること。
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京〈藤原宇合〉「褰帷独坐辺亭夕、懸榻長悲揺落秋」
三国伝記(1407‐46頃か)六「城宮槐嵐に揺落し、老菊衰蘭は霜に蕭条せり」 〔魏文帝‐燕歌行〕

ゆり‐おと・す【揺落】

〘他サ五(四)〙 ゆりうごかしておとす。ゆすっておとす。
※古郷帰の江戸咄(1687)二「此大仏、〈略〉寛永年中に大地震有て、みぐしを前へゆりをとしける」

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デジタル大辞泉 「揺落」の意味・読み・例文・類語

よう‐らく〔エウ‐〕【揺落】

[名](スル)秋に、草木の葉が風にゆれて落ちること。
庭前梧桐―して」〈逍遥当世書生気質

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普及版 字通 「揺落」の読み・字形・画数・意味

【揺落】よう(えう)らく

ゆれ散る。楚・宋玉楚辞九弁、一〕悲しい哉(かな)秋の氣爲(た)るや、瑟(せうしつ)として 木搖して變

字通「揺」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「揺落」の解説

揺落 (モミジ)

植物カエデ科の木本類,とくに高雄紅葉別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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