握髪吐哺(読み)あくはつとほ

精選版 日本国語大辞典 「握髪吐哺」の意味・読み・例文・類語

あくはつ‐とほ【握髪吐哺】

〘名〙 (周公賢者訪問を受けたときは、洗髪途中でもたびたびその髪を手に握ったまま出て会い、また、いったん口に入れた食べ物でもそれを吐き出して会ったという「史記‐魯周公世家」にある故事から) 賢者を求める気持の強いこと。賢者の到来の折、待たせることなくすぐ会うこと。
※常山文集(1718)徳川光圀「握髪吐哺右規左箴崇道起廃」

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デジタル大辞泉 「握髪吐哺」の意味・読み・例文・類語

あくはつ‐とほ【握髪吐哺】

周公は賢者の訪問に対し、洗髪中でも洗いかけの髪を握りながら、食事中でも口中の物を吐き出して、すぐに面接したという、「韓詩外伝」三や「史記」魯周公世家にある故事から》為政者人材を得ることに熱心なたとえ。吐哺握髪

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四字熟語を知る辞典 「握髪吐哺」の解説

握髪吐哺

賢者を求める気持ちの強いこと。賢者の到来の折、待たせることなくすぐ会うこと。すぐれた人材を迎え入れるのに熱心であることのたとえ。

[解説] 「握髪」は髪の毛を握る意。「吐哺」は口に含んでいるものを吐き出すこと。中国の周公が賢者の訪問を受けたときは、洗髪の途中でもたびたびその髪を手に握ったまま出て会い、また、いったん口に入れた食べ物でもそれを吐き出して会ったという「史記―魯周公世家」にある故事によっています。

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